水死体が寄る江ノ島の竜池窟
どんな伝承か
明るい観光地として知られる江ノ島には別の顔がある。分かっているだけでも七年間に島で見つかった死者は七十人を超え、平成六年の一月から六月だけで八人が亡くなった。土産物屋の並ぶ表側を抜けて雑木林の島を登ると、裏手は切り立った断崖で、稚児ヶ淵やおっこち場、竜野ヶ丘、鵜の糞など、自殺や事故の現場はこちら側に集まっている。第二岩屋のそばの竜池窟は波が崖を削った奥行百五十メートルほどの洞窟で、潮の流れで水死体が寄ってくるため、野次馬に出る地元の人もここだけは近寄らないという。
原典より
そのわけは定かではないが、その一つとして、この洞窟には、潮流の関係で水死体が集まってくることがあげられる。—— これが臨死体験だ(つのだじろう(巻頭寄稿)ほか) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
これが臨死体験だ(つのだじろう(巻頭寄稿)ほか)
『これが臨死体験だ』は、つのだじろうの巻頭寄稿「私の考えるあの世」を掲げ、超科学研究会や本誌編集部などの読物を集めた心霊と超常現象の読物集である。『日本霊異記』の蘇生譚やムーディの研究に拠る臨死体験の解説を軸に、スウェデンボリーの霊界探訪、江ノ島や勝興寺などの怪異の地、死の予言、転生、『チベットの死者の書』を取り上げる。特別読物五本のほか、読者投稿の不思議体験、血液型や「気」の実用読物、国内外の怪事を伝える短信を収める。