中国人鄧の生き霊と九字の祓い
どんな伝承か
前年に鎌倉で知り合った中国人の鄧と新宿で再会し、一緒に働かないかと誘われて思いを打ち明けられた翌日から、著者はひどい脱力感と食欲不振に悩まされた。赤木先生は電話口で生き霊がついていると言い、イラストレーターの杏子ちゃんも、眼鏡をかけた背の高い中国人の男が会いたがっていると霊視した。市川の山本の家で酒と塩の湯で禊ぎをし、白装束で九字の祓いを受けると生き霊は離れたとされ、鄧は急に腰を痛めたと電話で告げた。後に上野で鄧から中国での同居を求められ、夫は始末できると言われて、著者は彼と縁を切った。
原典より
「電話が鳴った瞬間、頭がキーンと痛くなったのよ。あなたに生き霊がついているからです」—— 実録 あなたの知らないオカルト業界(三浦悦子・2014年(平成26年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
実録 あなたの知らないオカルト業界(三浦悦子・2014年(平成26年))
『実録 あなたの知らないオカルト業界』は、三浦悦子が二〇一四年に著した体験記である。ライターとして約二十年にわたり取材や個人的な関わりを持った新興宗教の教祖、気功師、霊能者、能力開発セミナー、フリーエネルギーの売り込み手らの内幕を、自らの見聞として綴る。「はじめに」と「おわりに」の間に九つの話を置き、拝み屋、生き霊、御神行などの題材ごとに副題を付けて語る。