日本地下水協會における念寫實驗
どんな伝承か
昭和五年の元日未明、三田光一は神戸の自宅で精神を統一した。堺の佐々木理事長宅で見た馬の絵を一枚目に写そうとしたが三枚続けて現れたと感じ、さらに英国クルー市のホープ、蘆屋の青木社長の心中のもの、ロンドン郊外の景色を各乾板に念じたと、一月三日に事務所で報告した。金庫の乾板の封に異状は無く、福来友吉が持ち帰って写真技師に現像させると、一から三枚目に馬、五枚目に肖像、六枚目に景色、十二枚目に社長の号の青木秋堂の文字が現れ、ほかは無感光だった。
原典より
第十二の乾板には第四十四圖の如く青木秋堂の文字が現はれた。—— 心霊と神秘世界(福来友吉・1932年(昭和7年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊と神秘世界(福来友吉・1932年(昭和7年))
『心霊と神秘世界』は、文学博士福来友吉が著し、昭和七年に人文書院から発行された心霊研究と仏教思想の書である。御船千鶴子・長尾夫人・三田光一らの透視と念写をはじめ、霊の幻化、念動、物質化など国内外の心霊現象を実験記録とともに論じ、後半では自我・神秘世界・霊と生命を真言密教や華厳の教えによって説く。全五編からなり、この本文は昭和五十七年に心交社が出した復刻版で、梅原正紀・井村宏次らの「解説研究編」を付している。