夢見の俗信
どんな伝承か
井戸地区に伝わる夢見の俗信。初夢に馬の夢を見るとよく、富士山の夢もよいとされ、とりわけ富士山の上を鷹に乗って飛ぶところを見るのがよいという。便所の夢を見ると金が入る。上から読んでも下から読んでも同じ歌を書いて枕の下に置くと、よい夢が見られる。逆に、柿の木の夢を見ると人が死に、山から山へ空を飛ぶ夢はよくないとされた。
原典より
上から読んでも下から読んでも同じ歌を書いて枕の下に置くとよい夢が見られる。—— 井戸の民俗――山梨県北都留郡上野原町棡原(民俗調査報告 第6号・民俗調査報告) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
井戸の民俗――山梨県北都留郡上野原町棡原(民俗調査報告 第6号・民俗調査報告)
『井戸の民俗――山梨県北都留郡上野原町棡原』は、棡原の井戸地区で行った民俗調査の報告で、民俗調査報告の第六号にあたる。この写しは寺院の項の途中から始まり、長泉寺・観昌寺を『甲斐国誌』や『北都留郡誌』などでたどったあと、クモ・夢見・イエギツネ・キツネ火などの俗信と民間療法を収める。口承文芸の章では狼報恩などの昔話、親鸞上人の伝説、笑い話・なぞ・わらべうたを掲げ、昔話と伝説には話者の名と生年、解説を添えるが、写しはわらべうたの途中で終わる。