トップ > 長野県の伝承 > 阿南町

七人塚――大晦日に帰った七人

所在地長野県下伊那郡阿南町新野寺山(七人塚)
年代伝承
登場熊谷盈、木村茂松、話者、七つの石碑が道の上にある家の主
出典新野民俗誌稿――長野県下伊那郡阿南町(口頭伝承)

どんな伝承か

大坂夏の陣のころ、下伊那を治めていた殿様が徳川方から加勢を求められ、新野にも七人の男を出せとの命が下った。村で相談して奥田・勝野・熊谷・金田ほか三人を選び、七人は大坂を目指したが、道中に日数がかかり、着いたときには戦はもう終わっていた。村では戦の終わりを噂で知りながら七人が戻らないので、死んだものとあきらめていた。ところがその年の大晦日、年取りの支度をしているところへ七人が突然帰って来た。喜びのあまり支度も忘れるほどで、今も年取りの用意をしない家があるという。七人は死後同じ所に葬られたらしく、寺山の木村茂松家の道の上にある七つのよく似た石碑がそれだといわれる。

原典より

ところがその年の十二月三十一日、年取りの用意をしているところへ突然七人が帰って来ました。—— 新野民俗誌稿――長野県下伊那郡阿南町(口頭伝承)(湯田朝子(第十五章「口頭伝承」)) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

新野民俗誌稿――長野県下伊那郡阿南町(口頭伝承)(湯田朝子(第十五章「口頭伝承」))

『新野民俗誌稿――長野県下伊那郡阿南町(口頭伝承)』は、阿南町新野の民俗誌稿のうち、湯田朝子がまとめた第十五章「口頭伝承」の報告である。昭和五十三年一月に新野の古老五人から採話した昔話・伝説・ことわざ・なぞを収め、昔話には日本昔話名彙・日本昔話集成の話型を注し、伝説は信仰的・歴史的・文芸的の三つに分けて話者の名と生年を添える。昔話の語り始めと語り納めの形式や語りの場の変化も記し、ことわざとなぞで結ぶ。

種別から探す

七人塚年取り大晦日石碑

阿南町の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『新野民俗誌稿――長野県下伊那郡阿南町(口頭伝承)』の伝承