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白山権現と竜の彫物

所在地石川県鹿島郡中能登町小田中(初瀬観音堂)
年代不明
登場白山権現
出典鹿島町史 通史・民俗編――伝説

どんな伝承か

小田中の初瀬観音堂には白山権現の像が祀られ、難陀竜王菩薩ともいわれる。この権現は白山比咩神社の祭神の弟神で、気性の烈しい神だという。ある時、兄神が弟を高い崖の下へ連れて行き、登ってみよと難題をかけた。弟神が力を振り絞って駆け上がった瞬間、兄神は大竜に化けて弟の肩に食らいついたが、弟神はいくら揺さぶられても平然と立っていた。その姿を刻んだのが竜王菩薩像で、台座は岩を表し、肩には竜が彫られている。その竜は堂に棲むといわれ、何年か前、掃除をする宮番が上敷をめくると美しい色の蛇が一匹出てきたという。

原典より

ところが、かけ上がった瞬間、兄神は大きな竜に姿を変えて、弟神の肩に喰らいついた。—— 鹿島町史 通史・民俗編――伝説(鹿島町(編)・鹿島町史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

鹿島町史 通史・民俗編――伝説(鹿島町(編)・鹿島町史)

『鹿島町史 通史・民俗編――伝説』は、鹿島町の町史通史・民俗編のうち、昔話と伝説の節と、続く「俗信と俚諺」の冒頭を収めたものである。石動山麓と邑知地溝帯の集落で聞いた話を、芋掘り権兵衛や屁売りじいさなどの昔話、亀塚や椀貸穴などの自然伝説、初瀬の観音様や井田の不動滝の信仰伝説、久江の道閑や村境を決めた話の歴史伝説に分け、在所名を添えて載せる。伝承の状況や語り始めと結びを述べた解説を前に置く。

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