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神渡し(欅の神)

所在地石川県鹿島郡中能登町武部
年代不明
登場源兵衛、欅を買った小竹の炭焼き
出典鹿島町史 通史・民俗編――伝説

どんな伝承か

二宮と武部の山の境に大きな欅があった。炭焼きに来ていた小竹の源兵衛がこの欅を買う話をまとめ、黒氏の酒屋で取引の酒を飲んだ。その夜、炭焼き小屋に泊まると、小屋を押しつぶすような得体の知れない騒ぎが起こり、外へ出ても何もいないのに、中に入るとまたがたがたと恐ろしい音がする。眠れずに朝早く帰って話すと、祖父が欅には神がいるのだろうと言って手付金を返しに行き、それからは何事も起きなくなった。のちに欅は七尾の光徳寺の御堂建立に寄進され、祭りをして近くの松へ神を移したという。二宮の神は天狗で、石動山へ上る時に道案内をしたとも語られる。

原典より

また中に入りゃ、ガタガタ、ジャクジャクと、何とも言えん恐ろしい音がする。—— 鹿島町史 通史・民俗編――伝説(鹿島町(編)・鹿島町史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

鹿島町史 通史・民俗編――伝説(鹿島町(編)・鹿島町史)

『鹿島町史 通史・民俗編――伝説』は、鹿島町の町史通史・民俗編のうち、昔話と伝説の節と、続く「俗信と俚諺」の冒頭を収めたものである。石動山麓と邑知地溝帯の集落で聞いた話を、芋掘り権兵衛や屁売りじいさなどの昔話、亀塚や椀貸穴などの自然伝説、初瀬の観音様や井田の不動滝の信仰伝説、久江の道閑や村境を決めた話の歴史伝説に分け、在所名を添えて載せる。伝承の状況や語り始めと結びを述べた解説を前に置く。

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