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桃の実に目を打たれた賀茂明神

所在地石川県かほく市横山(賀茂神社)
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第6巻

どんな伝承か

『横山賀茂神社略縁起』の記す縁起。大同元年、当国加賀郡の鉢伏村に大明神が初めて鎮座した。その御神霊が鮒の身となって御手洗川に遊んでいると、にわかに暴風が起こり、川辺の桃の実が吹き落とされて魚の目に当たった。悩み苦しむうちにあたりは闇夜のように暗くなり、人々は怪しんだ。その夜、明神が夢に告げ、北の方に霊地があるからそこへ移せと神託を下した。氏子はこれを承け、大同二年に今の横山の地へ社殿を造営して迎えたという。以来、金津の庄の堤や江川に棲む鮒はみな片目が細く、この庄内に生える桃は花は咲いても実を結ばない。いにしえに神霊が深く憤ったためだと言い伝えている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第6巻』は、富山・石川・福井の北陸三県の伝説を集めた伝説集成の一巻である。神々の国争い、弘法大師や義経の遍歴、片目の魚、猿神や化物の退治など、伝承地を示した話を掲げ、県別の類話と古記録の文献記事を添える。巻末に福田晃の解説「主人公にたどる伝承世界」と、県ごとに近世の地誌から市町村史・民話集までを並べた使用資料一覧を置く。

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