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石くまを避けて作らぬ大人の足跡

所在地鳥取県八頭郡八頭町
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第11巻

どんな伝承か

『因幡怪談集』は、八東郡の村里の田畑に石くまが多いことを不審に思って尋ねたところ、村の老人がこう答えたと記す。むかし一夜のあいだに、長さ六尺余り幅二、三尺もあろうかという人の足跡ができ、三十間ばかり歩いた跡が続いていた。人と見て大いに驚き、これは人の足跡に違いない、枝の跡もある、いかにも鬼のしわざではないかと評したが、思い当たるものがない。どこまで行ったのかと跡を追ってみると、山際まで続いていた。そこでこれを大人の足跡と名付け、人々は恐れてその跡では作農をせず、よけていると語ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第11巻』は、山陰の鳥取・島根両県の伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。矮姫による穀物の伝来、大山の山くらべ、伯耆の白兎、雲州皿屋敷、七尋女房、牛鬼、隠岐の後鳥羽上皇などを、伝承地を明記した口承の例話で示し、類話と近世以降の文献を添える。「文化叙事伝説」「自然説明伝説」の部に分けて話ごとに番号を付し、凡例のとおり例話・類話・文献・参考の順に並べ、多くの話に高木・柳田による伝説名を添える。

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