亡父と記者の内幕を的中させた磯部友紀子
どんな伝承か
筆者は、自宅近くに住む易者の中村文聡に霊界が実在するかを尋ね、同じ杉並区に住む霊能者の磯部友紀子を紹介された。七月十一日、筆者は電波技術編集部のM記者と二人で予告なしに磯部の家を訪ね、生年月日も家の事情も伏せて名刺を一枚渡しただけだった。三時間あまり話を聞くうちに、磯部は筆者に亡くなった兄がいることを告げ、亡き父の名と顔立ちを言い当てて、父の霊がいまここに来ているが昼間は雑音が多く、髭があることだけははっきり分かると語った。さらにM記者の個人的な事情の内幕まで口にし、記者は後にそのとおりだったと認めたという。
原典より
M記者と私と交互に、磯部先生から、霊の実体のおはなしをいろいろ伺うこと、約三時間あまり、そのうち私の方を見て、「あなたには亡くなった兄さんがいますね」ときた。—— 四次元世界の謎(内田秀男・1970年(昭和45年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
四次元世界の謎(内田秀男・1970年(昭和45年))
『四次元世界の謎』は、内田秀男が昭和四十五年に著した超常現象の論考集である。月刊誌『電波技術』に昭和三十八年から四十三年まで「あなたは信じますか」の題で書いた記事を抜き出したもので、魔の踏切、十三日の金曜日、地震予知、お守り札、幽霊写真、虫の知らせなどを、筆者の体験と磁場・電波の実験をもとに論じる。項目ごとに小見出しで区切り、多数の図表と写真を添える。