焼飯を与えられ荷を負う大男
どんな伝承か
越後中魚沼郡十日町の竹助という人夫は、堀之内へ越える山中七里の峠で、夏のある日の午後にこの物に行き逢った。白縮の荷物を路ばたに卸し、石に腰かけて弁当を使っていると、髪が長く眼の光る大男が現れた。その髪は半ば白かったという。石の上に置いた焼飯をしきりに指さすので一つ投げてやると、喜んで食べた。そして頼みもしないのにその荷物を背負い、池谷村の見えるあたりまで送って来てくれたという。鈴木牧之の『北越雪譜』にある話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。