門田丁子さんの奇病治癒
どんな伝承か
巽直道がパンフレットを出し始めて半年ほどの昭和二十八年二月、大阪市福島区に住む門田丁子という女性から初めて手紙が届いた。昭和二十六年に両眼が充血して熱を出して以来、黒目が日ごとに上へ下へと勝手に動いて物が二重に見え、水泡ができて痛むという。阪大病院の眼科と神経科に二年近く通っても変わらず、十万人に一人の奇病として学用患者にされていた。巽は人間だけがかかる「人間病」と見て、その夜心をこめて助言の手紙を書いた。数日後に大阪へ出た帰り、阪神野田駅で近くの門田家を思い出して訪ねると、両眼は元に戻り水泡も消えていた。手紙の結びどおり鏡を見たら治っていたと、彼女は涙を流して喜んだ。
原典より
黒目が今日は上のほうにきているかと思うと、次は下にくる。—— テレパシーの四次元(山本佳人・超心理学・念写) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
テレパシーの四次元(山本佳人・超心理学・念写)
『テレパシーの四次元』は、山本佳人がテレパシーを中心に念写・透視・念力を論じ、その身につけ方を説いた本である。ライン博士のカード実験やソ連の研究、植物の電気信号、直道会の念写などの例を紹介し、著者が一九六六年から一九七一年にかけて記録した宇宙意識の体験や色彩伝達・透視の実験を日付入りで挙げる。「テレパシーと科学」「テレパシーの本質」「テレパシーと人間」などの章を立て、末尾に科学技術・精神科学との関わりを論じる項とあとがきを置く。