火防地蔵
どんな伝承か
大塚の愛宕様には火防地蔵が祀られている。愛宕様の祭りでは酒を飲まない習わしがあり、その由来には二つの説が語られる。一つは、昔、祭りで酒盛りをしていたところ火事になって燃えてしまい、酒を飲まずにいた所だけが無事だったというもの。もう一つは、この地蔵が大の酒好きで、かつて村が攻められたとき、人々が好物の酒を断って一心に祈ったおかげで助かったというものである。
原典より
愛宕様の祭りには酒を飲まないってのは、昔、祭りで酒盛りをやっていたらば火事にあってそのところが燃えちゃって、…—— 竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書)
『竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異』は、竜ケ崎市史の民俗調査報告書の一冊である。大塚・板橋・塗戸・半田・薄倉・大徳・宮渕・佐沼などの集落で昭和五十九年から六十年に聞き取った昔話と伝説・世間話を、話者の集落・性別・生年と採話の日付を添えて、語りの言葉のままに収める。伝説・世間話は「土地のはなし」として集落ごとにまとめ、狐に化かされた話、塚の火の玉、沼の大蛇などを並べ、昔話には話型の番号を付す。