安産の地蔵(笹橋)
どんな伝承か
青柳町と柿木町の境を南北に流れる八条用水に笹橋がかかり、その近くに地蔵菩薩が立っている。安産の地蔵として信じられ、産気づいたときに参ればお産が軽く、よい子が生まれるという。毎年八月二十四日の縁日には、お礼参りの人々が提灯をともして集まる。この地蔵は疣地蔵とも呼ばれる。昔、笹橋のあたりは子供の水浴び場で、皆は脱いだ着物を地蔵の小屋に掛けて飛び込んでいた。ある日、一人の女の子が地蔵に小便をかけると、体じゅうに疣ができた。罰が当たったのだと笹餅を供えて詫びると二、三日で治り、それ以来、疣ができると線香の灰をもらってこするようになったという。
原典より
そんなある日、大勢の子供たちが泳ぎ騒いでいた時、その中の一人の女の子が地蔵のところに行って小便をひっかけた。—— 草加市史 民俗編――伝説(草加市(編)・草加市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
草加市史 民俗編――伝説(草加市(編)・草加市史)
『草加市史 民俗編――伝説』は、草加市史民俗編のうち「二 伝説」の章である。地名起源・塚・神々・地蔵・薬師・観音・その他の神仏・旅の僧・動物と妖怪の九節で、柿木や青柳の地名の由来、毛長神社の御神体、疣地蔵や火あぶり地蔵、雨乞いの龍、むじな大尽などを、『新編武蔵風土記稿』や縁起碑、土地の伝えによって記す。第十節「世間話」は狐・むじな・狸・雷獣の聞き書きを集め、話ごとに町名と話者の頭文字・生年を添える。