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火あぶり地蔵(瀬崎)

所在地埼玉県草加市瀬崎町(火あぶり地蔵)
登場千住掃部宿の娘(女中奉公)
出典草加市史 民俗編――伝説

どんな伝承か

瀬崎町の、県道川口・草加線と足立・越谷線が交わるあたりに、火あぶり地蔵がある。昔、千住の掃部宿に、父の遺した借金に苦しむ母と娘が暮らしていた。娘は人の世話で瀬崎村の大尽の家へ女中奉公に出て、素直な働き者としてかわいがられた。ところが残してきた母が重い病にかかり、娘に会いたがっていると知らせが届く。看病に帰りたいと願っても暇はもらえず、母の病は重くなるばかり。思い詰めた娘は、家が焼ければ奉公を続けずにすむと考え、主人の家に火をつけた。火はすぐ消えたが詮議で娘の仕業と知れ、火あぶりの刑に処された。親思いゆえの罪を哀れんだ村人が、冥福を祈って地蔵を祀ったという。

原典より

それを知った村人たちは、親孝行の娘が母親の看病に帰りたい一心でやったことと、哀れに思い、その冥福を祈って地蔵を祀った。—— 草加市史 民俗編――伝説(草加市(編)・草加市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

草加市史 民俗編――伝説(草加市(編)・草加市史)

『草加市史 民俗編――伝説』は、草加市史民俗編のうち「二 伝説」の章である。地名起源・塚・神々・地蔵・薬師・観音・その他の神仏・旅の僧・動物と妖怪の九節で、柿木や青柳の地名の由来、毛長神社の御神体、疣地蔵や火あぶり地蔵、雨乞いの龍、むじな大尽などを、『新編武蔵風土記稿』や縁起碑、土地の伝えによって記す。第十節「世間話」は狐・むじな・狸・雷獣の聞き書きを集め、話ごとに町名と話者の頭文字・生年を添える。

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