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道閑さまの検地反対

所在地石川県鹿島郡中能登町久江
年代伝承
登場十村 道閑
出典鹿島町史 通史・民俗編――伝説

どんな伝承か

役人が検地に来て棹を入れたとき、十村の道閑さまはその棹が長すぎると異を唱え、足で棹を折ってしまった。棹を入れられたのは川岸の田で、年貢が重く、誰も作りたがらない土地だった。道閑さまはとがめを受けて刑場に縛られた。赦免状を携えた加賀藩の使いは、腹をすかせて宇ノ気で団子を食べたぶんだけ到着が遅れた。小田中のあたりから刑場が見えたので、刑をやめよと笠を振って招いたが、早くやれという合図と取られ、刑は執行されてしまったという。男の子なら殺すとされたが、婆が機転をきかせて男の子を女の子に見せかけたので、子孫は絶えずに残ったと伝わる。辞世の句も語り継がれている。

原典より

ところが(赦面状を持った) 加賀藩の使いの者あ腹減って、宇の気で団子食べとって、団子食べた時間だけ遅れてしもた。—— 鹿島町史 通史・民俗編――伝説(鹿島町(編)・鹿島町史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

鹿島町史 通史・民俗編――伝説(鹿島町(編)・鹿島町史)

『鹿島町史 通史・民俗編――伝説』は、鹿島町の町史通史・民俗編のうち、昔話と伝説の節と、続く「俗信と俚諺」の冒頭を収めたものである。石動山麓と邑知地溝帯の集落で聞いた話を、芋掘り権兵衛や屁売りじいさなどの昔話、亀塚や椀貸穴などの自然伝説、初瀬の観音様や井田の不動滝の信仰伝説、久江の道閑や村境を決めた話の歴史伝説に分け、在所名を添えて載せる。伝承の状況や語り始めと結びを述べた解説を前に置く。

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