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三上山の蜈蚣穴と竜王の祭

所在地滋賀県野洲市三上(三上山)
年代伝承(口承)
登場藤太秀郷、蜈蚣を射た武人
出典日本伝説大系 第8巻

どんな伝承か

『近江輿地志略』の記す三上山。頂上に石仏の地蔵があり、里人はこれを竜王と呼ぶ。毎年五月十八日には竜王祭として、行合村から忌火の供物や神酒が供えられる。山の八分目あたりには底の見えないほど深い洞穴があり、これを蜈蚣穴という。昔この山を七巻半した大蜈蚣が首をこの穴に入れ、夜ごと湖上を渡って勢多橋の下の大蛇を苦しめた。大蛇に頼まれた藤太秀郷が橋の上で待ち構え、矢を放って射止めたので、この山を蜈蚣山とも呼ぶ。今も尺余りの蜈蚣が多いというが、著者が登って見ても寸ほどの蜈蚣さえ見当たらなかったと記す。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第8巻』は、黄地百合子・酒向伸行・田中久夫が滋賀・京都・兵庫の三府県を分担して執筆し、福田晃がまとめた伝説集である。丹波の湖を神々が切り開いた国造りの話、神同士の争い、英雄や長者の盛衰、蛇と人の話、魚・鳥・石・塚・祠堂の由来などを、各地の口承や記載資料から集める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、高木敏雄・柳田国男の対応する話名を付す。

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