トップ > 東京都の伝承 > 世田谷区

父と判明後に止んだチャイム

所在地東京都世田谷区
年代現代
登場K・亡父
出典四次元世界の謎

どんな伝承か

東京・世田谷の住宅街にある知人Kさんの家では、数年前から、小雨の降る真夜中になると誰もいないのに玄関のチャイムが鳴りだし、それが年に十数回もあった。押しボタンが押されたままになっていたこともあり、近所の電気屋に配線とスイッチを全部取り替えさせても鳴りやまない。頼まれた筆者が点検しても異状はなく、スイッチは嵐でも雨のかからない所にあり、軒下に濡れた足跡が見つかったことも一度もなかった。筆者は家の様子を、雨の降り出しそうな曇った午後にカラーネガで、息を吐ききって止めてから撮った。その写真を霊能者に見せると、屋根の上に背広を着た恰幅のよい紳士が透けて写っているという。写真と線画をKさんに見せたところ、Kさんはしばらく口もきけないほど驚き、三十年ほど前に亡くなった父親が、生前いちばん気に入っていた背広姿でそこにいると語った。Kさんがそれを父と知ってからというもの、真夜中のチャイムはぴたりと鳴らなくなったという。筆者自身は鳴る場面に立ち会えておらず、謎は解けないままだとしている。

原典より

ところで、この屋根の上にいる透明な紳士の姿、それが三十年前亡くなったKさんの父親であることをKさんが知って以来、現在まで奇怪千万な真夜中に鳴るチャイムが、ピタリと止ったというのだから、話はミステリーの世界へと入っていく。—— 四次元世界の謎(内田秀男・1970年(昭和45年)) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

四次元世界の謎(内田秀男・1970年(昭和45年))

『四次元世界の謎』は、内田秀男が昭和四十五年に著した超常現象の論考集である。月刊誌『電波技術』に昭和三十八年から四十三年まで「あなたは信じますか」の題で書いた記事を抜き出したもので、魔の踏切、十三日の金曜日、地震予知、お守り札、幽霊写真、虫の知らせなどを、筆者の体験と磁場・電波の実験をもとに論じる。項目ごとに小見出しで区切り、多数の図表と写真を添える。

種別から探す

幽霊怪音心霊写真霊能者

世田谷区の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『四次元世界の謎』の伝承