斬られた虚無僧を埋めた桜
どんな伝承か
伊太の伊太利家の屋敷にある桜である。当主から六代さかのぼる祖先の佐野常弘が遠州の諏訪原へ出陣しようとしたとき、一人の虚無僧が門に来て合力を求めた。家臣が多忙を理由に断ると、それなら家が絶える笛を吹くと言い返したため、常弘は怒って虚無僧を斬り、前庭の桜の下に埋めた。のちにこの桜を切る者は必ず病むというので、誰も手を触れないと伝える。
原典より
則氏六世の祖、佐野常弘が遠州諏訪原に出陣しようとするとき、一人の虚無僧が門に来て合力を乞ふた。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。