西行が引き返した長老坂の松
どんな伝承か
松島の長老坂を登り切ったあたり、道のかたわらに西行戻の松が立つ。西行は見仏上人を訪ねて雄島の草庵に二か月ほど滞在したが、その際にここで引き返したのだという。観蹟聞老志は別の由来を載せる。西行が阿漕の歌の意味をある翁に尋ねたところ、逆にそれも解せぬのかと訝られ、恥じてその場を退いた。以来この松を西行戻しと呼び、翁の正体は松島の明神であったと記している。
原典より
宮城縣松島長老坂を登り盡した復路の傍にある。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。