井戸に捨てられた金鶏の元旦の声
どんな伝承か
山県郡大桑村の城山は、土地では金鶏山とも呼ばれる。天正十六年、この城の主であった土岐頼芸が斎藤道三に攻め落とされ、去るときに家宝としていた鶏を井戸へ投げ捨てたという。以来その鶏は金の鶏となり、元日の朝にだけ姿を現して三度鳴くと伝わる。その声を耳にした者は長命を得るというので、村人はこの朝だけは早くから起き出すのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。