夢告から始まった尾張富士の石上げ祭
どんな伝承か
丹羽郡犬山町の五郎丸に八百比丘尼がいた。ある夜、尾張富士の祭神である木花咲耶姫命が夢枕に立ち、隣の本宮山より高くなりたいので、峰へ石を一つでも上げてくれれば願いを叶えようと告げたという。比丘尼がこれを村人に伝え、皆で石を運んで祈願したところ、村は無病息災となった。その日が六月朔日の未明だったので、以来この日を石上げ祭りと定めた。神が駿河の富士を築く途中、指の間からこぼれた土でできた山だともいう。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。