竹の煙突で煙を隠した山賊の谷
どんな伝承か
今立郡下池田村の積谷にがんどう谷がある。昔ここに山賊が一団をなして住みつき、人目につかないよう、毎日の煮炊きの煙を竹をつないだ煙突で雲の中まで送り上げていた。しかしその煙を鯖江の長者に見つけられ、討ち滅ぼされたという。それから何百年か後、上池田村広瀬の者が山芋を掘りに来て鍋と茶釜を掘り出したところ、茶釜の中には朱のようなものが一杯に詰まっていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。