頭上運搬に残る平家落人の習俗
どんな伝承か
この地にはシャアと呼ばれる一群の人々が住んでいる。昔、平家の一族が都落ちする際、握り飯を作る間もなく飯を布袋に入れ、シャ(サアの意)行こうと言って出発し、源氏に追われてついにここへ流れ着いたのだという。今も頭に布袋を下げて飯を入れ、物を運ぶときは大きな盆を頭にのせる習わしがあるのは、逃げる途中で川を渡る際、飯袋がぬれるのを恐れて頭にのせたことに始まると伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。