白犬が大猿を噛み殺した犬飼村
どんな伝承か
兵庫県多紀郡古市村の一部を犬飼村という。昔、鎮守の宮へ人身御供を出すことになり、上田の村主という長者の娘がそれに当たった。娘が櫃に納められて運ばれるとき、飼っていた白犬が付き添って行った。夜半に激しく戦う声が聞こえ、翌朝見ると犬は大猿を噛み殺しており、猿も倒れて死んでいた。村人はその犬の霊を祀った。大歳神社では今も十一月、中の戌の日の真夜中に祭りが営まれるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。