入日を招き返した金沢長者の屋敷跡
どんな伝承か
富士川左岸の金沢に長者の屋敷跡が残るという。この長者の妻は日蓮の母にあたる人だと語られ、長者が建てた寺もあり、日蓮自身もここに足跡をとどめたと伝わる。あるとき長者は百人もの人足を動かして普請を進めたが、日が落ちかかったので黄金づくりの扇をかざして沈む日を呼び戻し、その日のうちに工事を仕上げたという。ところがそれを境に家運は傾き、しだいに没落していったと語り継がれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。