落城に笑った地蔵と泣いた地蔵
どんな伝承か
長生郡庁南村の坂本には、二体の地蔵が並んで祀られている。天正十八年、庁南城が敵の手に落ちたとき、その一方は笑みを浮かべ、もう一方は涙を流したと語り継がれ、以来それぞれ笑地蔵、泣地蔵の名で呼ばれるようになったという。落城という土地の記憶が、二体の石仏の表情に託されて残されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。