一夜で苗を植えた地蔵と寄進田
どんな伝承か
喜多郡戒川に伝わる話。近くの樫谷の百姓が田植えの支度をして、夕方のうちに田一面へ苗を投げ入れておいたところ、その夜のうちに地蔵菩薩がやってきて苗を植え、泥だらけの姿で畦に立っておられた。ありがたいことだとして、百姓はその田四畝十七歩を西福寺に寄進したという。今でも樫谷の集落では、田に苗を投げ入れることをしないと伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。