門松が根づいた下谷の逆松
どんな伝承か
正月二日に初鍬といって、地面に二度鍬を入れ、米と大豆を一粒ずつ蒔く習わしがあった。寛政十二年のその折、村民の久兵衛某がかたわらにあった門松を取って地に立てたところ、やがて根を下ろし、二間ほどの木に育ったという。枝も葉もことごとく下を向いているので逆松と呼ぶ。
原典より
正月二日に初鍬といつて、地に二鍬切込んで米一粒、大豆一粒を蒔く慣はしがあるが、寛政十二年のこのとき村民久兵衛某が傍にあつた門松を取って地に立てたところが、遂に根を下ろし、二間許になつているといひ、枝葉が悉く下を向いてゐる…—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。