人柱の児の梅枝から生えた片端梅
どんな伝承か
阪田ヶ池の堤は秋になると必ず切れてしまった。ある年の五月頃、村人が堤の普請をしていると、女児を背負った女が通りかかり、女を生き埋めにしなければ水は止まらないと言って、自ら児とともに埋められた。それ以来堤は破れなくなったという。このとき児が手にしていた梅の枝から梅が生え、その実は肉が半分しかつかないので片端梅と呼び伝えている。
原典より
阪田ヶ池の堤は、秋になると必ず破れてしまふ。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。