家康が出陣を占った上善寺の石
どんな伝承か
牛久保町の上善寺に馬頭観音が祀られている。徳川家康は長篠へ出陣するにあたり、三日のあいだこの観音に祈願をこめた。そのうえで堂にある占石を提げてみて、石が重ければ不吉のしるしとして出陣を取りやめ、軽ければ戦に勝つと見て兵を出したと伝わる。石の重さひとつで軍の進退を決めたという話である。
原典より
同町にある上善寺の馬頭観音は、家康公が長篠出陣のとき、三日間祈願をこめ、ここにある占石を提げて重いときは不吉として出陣を見合せ、軽いときは戦に勝つとて出陣したといふ。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。