梵字が消えたせせなき橋
どんな伝承か
観音寺の近くに架かる橋である。嘉永の頃、橋の石を別のものと取り替えようとして掘り起こしたところ、裏側に梵字の碑文らしきものが刻まれていたので、取り替えは取りやめになった。ところが後になって見ると、その文字は跡形もなく消えていたという。
原典より
嘉永の頃、他の石と取替へるために掘り起すと下面に梵字の碑文のやうなものがあつたのでやめたが、後に見ると文字はなくなつてゐたといふ。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。