日什上人誕生の産清水
どんな伝承か
一箕村の八幡、八幡宮の社前に産清水と呼ばれる泉がある。明徳の頃、この地の地頭であった石塚某が子に恵まれないのを憂え、八幡神に願をかけたところ妻が身ごもった。ところが十三か月を過ぎても生まれない。ふたたび祈願して山を下ると、待つほどもなく男子が誕生した。そのとき地から清水が湧き出したので産湯に使い、以来この名で呼ばれるという。生まれた子は長じて日什上人になったと伝えられる。
原典より
明徳の頃、地頭石塚某が子のないのを愁ひ、八幡様に祈願して懐妊した。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。