鬼面を洗って雨を乞う御金水
どんな伝承か
久米郡津山の城、本丸の東の櫓のもとに御金水と呼ばれる井がある。どれほどの旱魃に見舞われても水が涸れることがないと伝えられてきた。日照りが続くと、土地の人々は本山寺に納められた宝物の鬼面を借り受けてきて、この水で洗い清めたうえで雨を乞うたという。『久米郡誌』が記す一条で、城内の涸れぬ水と寺宝の鬼面とが雨乞いの作法として結びついている。
原典より
本丸の東褸にあつて旱魃のときも涸れることがなく、昔から旱天のとき里人が本山寺の寶物の鬼面を借りて来て、この水で洗つて雨乞をする(久米郡誌)。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。