不忠として斬られた名馬の馬神
どんな伝承か
八幡の藤田、字城尾にある塚。春日宮から東へ七町あまりの場所にあり、榎の大木が茂っている。麻生家信が花尾城に籠もっていたとき、秘蔵の名馬がつなぎ綱を切って敵陣へ駆け込もうとした。家信は自ら尾をつかんで引き戻し、主を見捨てて敵方へ走る不忠者だとして斬り捨てた。ところがその霊が祟りをなしたため、馬神と名づけ、毎年二月の中の午の日に祭を行うようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。