三ノ谷で殺された彦山山伏を葬る塚
どんな伝承か
嘉穂郡幸袋町の庄司に、長さ六間、幅一間ほどの細長い塚がある。彦山の山伏たちが宗像大宮司のもとへ祈願に赴き、その帰り道、鞍手と嘉穂の郡境にあたる三ノ谷で山賊に襲われて三十人が皆殺しにされた。それを葬った跡だという。別の話では、宗像氏貞の娘が心を病んだので彦山から山伏を招いて祈らせ、娘は快復したが、山伏たちが供物とともに家宝まで持ち去ろうとしたため、三ノ谷で待ち伏せて討ったのだともいう。この塚に祈れば頭痛は必ず治るとされる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。