石を投げ合った二匹の鬼の塚
どんな伝承か
三重町にある、周囲三十間あまりという大きな塚にまつわる話。むかし山奥の鬼と三重原の鬼が争い、たがいに石を投げつけ合った末、三重原側が勝った。敗れた鬼は息を引き取るとき、内の山へ戻りたいと言い残したので、その地は内山と呼ばれるようになったという。さらに肝の落ちた所を肝煎、歯の落ちた所を羽飛、血の落ちた所を市場と呼ぶようになった。鬼を葬った鬼塚の周りには、投げ合ったときの小石が今も散らばっていると伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。