タクシーから消える深泥池の女性霊
どんな伝承か
京都の深泥池には戦前から怪談が多く、かつて池のほとりに病院の死体置き場があった、池に入れば泥に絡め取られて二度と浮かばない、などと言われてきた。中でも今に語り継がれるのが、夜更けに市内の病院からタクシーで深泥池へ向かった女性が、池の近くまで来ると車内から消えてしまうという話である。著者が霊能者と調べに行くと、池の周りには入水自殺した二人の女性の霊がいるとわかった。タクシーで消える女性は、輸入血液製剤でHIVに感染して絶望した患者で、病院を抜け出しタクシーで池まで来て身を投げたのだという。
原典より
ぼくは霊能者の方と一緒に調査にいったことがあるのですが、霊査してみると・・・・・・池の周囲には二体の霊体がいることがわかりました。—— 漂う霊があなたのまわりにいる(つのだじろう) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
漂う霊があなたのまわりにいる(つのだじろう)
『漂う霊があなたのまわりにいる』は、『うしろの百太郎』などのオカルト作品を描いたつのだじろうが、心霊現象を一般向けに解説した本である。自宅の火事など著者自身の不思議体験に始まり、守護霊・生霊・幽体離脱・念力・憑依霊・ポルターガイスト・除霊・交霊・輪廻転生などを、体験談と内外の事例を交えて説く。十二のLECTUREの間に「CLOSE UP」とコラムを挟んで恐山や狗神伝説、霊感の訓練法にも触れ、エピローグで霊との付き合い方を述べる。