京都で鎧に前世を見た男
どんな伝承か
アイルランド人の友人が最近日本を訪れ、京都の町を歩いていると、骨董品屋のショーウィンドーに古い鎧兜が飾ってあるのに気づいた。彼は雷に打たれたようにそれを見つめ、自分がその鎧の持ち主だと知っていた。その時の刀や、鎧が皮膚になじんだ感触、身につけた誇らしい気分まで覚えており、見つめるうちに戦いの場面が生き生きとよみがえり、鎧をつけたまま戦死した記憶まで戻ってきた。店に入り買おうとしたが売り物ではなかった。彼は自分がかつて戦国時代の武士だったに違いないと確信していた。
原典より
京都の町をのんびり歩いていると、突然、骨董品屋のショーウィンドーに、古い鎧兜が飾ってあるのに気がついた。—— アウト・オン・ア・リム (Out on a Limb)(シャーリー・マクレーン (Shirley MacLaine)・1986年(昭和61年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
アウト・オン・ア・リム (Out on a Limb)(シャーリー・マクレーン (Shirley MacLaine)・1986年(昭和61年))
『アウト・オン・ア・リム』は、アメリカの女優シャーリー・マクレーンが四十代初めの体験を記した自伝的な手記で、山川紘矢・山川亜希子が訳した。英国の政治家ゲリーとの恋と並行し、ストックホルムとマリブでの霊媒を通じた精霊との対話、前世や宇宙人をめぐる読書、友人デイビッドとのペルー・アンデスへの旅を描く。二十六の章からなり、巻頭に一九八六年四月付の「日本の読者の皆様へ」、巻末に同年一月付の訳者あとがき、後年の訳書を含む推薦書目、著者紹介を置く。