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白昼の幽霊が教えた藻の発見

所在地和歌山県和歌山市
年代明治35年
登場南方熊楠
出典あの世はあった―文豪たちは見た、ふるえた

どんな伝承か

南方熊楠は、かつてアメリカのフロリダにいたときに見つけたピトフォラ・ヴァウシェリオイデスという藻を、日本でも発見している。明治三十五年に少しの間和歌山へ帰った折、真昼に幽霊が現れてその在りかを教え、言われたとおりの場所へ行くと藻が見つかったという。熊楠は、欲や我執にとらわれた人は能力が曇ってこうした経験をしないが、静かな土地で世の煩いのない心でいると、不思議な力が働き出すものだと述べている。この話は大正十四年の矢吹義夫宛ての書簡に、那智でのナギランの発見と並べて書かれている。

原典より

また、小生フロリダにありしとき見出せし、ピトフォラ・ヴァウシェリオイデスという藻も、明治三十五年ちょっと和歌山へ帰りし際、白昼に幽霊が教えしままにその所にゆきて発見致し候。—— あの世はあった―文豪たちは見た、ふるえた(三浦正雄・矢原秀人・2006年(平成18年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

あの世はあった―文豪たちは見た、ふるえた(三浦正雄・矢原秀人・2006年(平成18年))

『あの世はあった――文豪たちは見た!ふるえた!』は、三浦正雄と矢原秀人が二〇〇六年に著した、近代日本の作家や知識人の霊体験を紹介する読み物である。熱海の旅館で遠藤周作と三浦朱門が同時に遭った幽霊、佐藤愛子の心霊現象、菊池寛・宮沢賢治・小泉八雲・土井晩翠・新渡戸稲造・南方熊楠らの体験、夏目漱石の臨死体験を、本人や周囲の文章を引いて語る。一人一章の全十二章にまえがき・あとがきを添え、巻末に霊媒クランドン夫人の実験記録を付録として収める。

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