亡夫が化けて来た青大将
どんな伝承か
戦争中の出来事である。山口に住む男性のもとへ、山口生まれの隣家の老婆が顔色を変えて駆け込んできた。外にある便所に大きな青大将がいるという。男性は手にしていたドイツと呼ぶもので青大将の首を断ち、川まで運んで捨ててきた。ところがしばらくたつと、あれほど怯えていた当の老婆が、すでに亡くなっていた夫がヘビになって訪ねて来たのだと言い出し、男性はすっかり弱り果ててしまったという。
原典より
そうしたら、あとになってから、怖がっていたはずのおばあさんが、「おっちゃん(夫既に故人だった)がヘビになって来た」と言い出して、弱ってしまったことがあった—— 所沢市史 民俗編(所沢市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
所沢市史 民俗編(所沢市史)
『所沢市史 民俗編』は、所沢市の市史の民俗編から、第一二章「口頭伝承」の一部を収めたものである。ヘビや天狗・カッパ・雷獣の話に続けて、世間話の「不思議な話」としてカラス鳴き・人魂・死の予兆・夢・木の祟り・生き霊・幽霊騒ぎ・タクシーの幽霊などを、市内の話者からの聞き書きで記す。話ごとに題を立てて同じ題の話を番号で並べ、話者の性別などを添え、ホラ吹きやオトウカドンの話も続ける。