持明院へ行く道の池のカッパ
どんな伝承か
北秋津の持明院へ向かう道の脇に、一間(約一・八メートル)四方ほどの小さな池があった。そこには河童が棲んでいると、林から嫁いできた曾祖母がよく話していたという。曾祖母はさらに、伊草の河童と持明院の曼陀羅堂の河童とは夫婦なのだろう、などとも言っていた。北秋津出身の明治四十一年生まれの女性が伝える話である。
原典より
「伊草のカッパと持明院の曼陀羅堂のカッパは夫婦だんべ」などと言ったりした—— 所沢市史 民俗編(所沢市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
所沢市史 民俗編(所沢市史)
『所沢市史 民俗編』は、所沢市の市史の民俗編から、第一二章「口頭伝承」の一部を収めたものである。ヘビや天狗・カッパ・雷獣の話に続けて、世間話の「不思議な話」としてカラス鳴き・人魂・死の予兆・夢・木の祟り・生き霊・幽霊騒ぎ・タクシーの幽霊などを、市内の話者からの聞き書きで記す。話ごとに題を立てて同じ題の話を番号で並べ、話者の性別などを添え、ホラ吹きやオトウカドンの話も続ける。