樫の木を伐って動かなくなった足
どんな伝承か
昭和二十二、三年ころ、上山口に住む男性が自宅の庭の樫の木を伐ったところ、どういうわけか足が動かなくなってしまった。ちょうど近所にAさんという信心深い男性がいたので見てもらうと、金神様のいる方角の木を伐ったせいだと告げられた。Aさんは切り株の前で拝み、その周りにオサゴと呼ぶ散米をまくなどした。言われたとおりにしているうちに、男性の足は元どおりに治ったという。
原典より
昭和二二、三年ころのこと、庭の樫の木を伐ったら、どうした訳か足が動かなくなってしまったことがあった。—— 所沢市史 民俗編(所沢市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
所沢市史 民俗編(所沢市史)
『所沢市史 民俗編』は、所沢市の市史の民俗編から、第一二章「口頭伝承」の一部を収めたものである。ヘビや天狗・カッパ・雷獣の話に続けて、世間話の「不思議な話」としてカラス鳴き・人魂・死の予兆・夢・木の祟り・生き霊・幽霊騒ぎ・タクシーの幽霊などを、市内の話者からの聞き書きで記す。話ごとに題を立てて同じ題の話を番号で並べ、話者の性別などを添え、ホラ吹きやオトウカドンの話も続ける。