ものきき――堀割坂の大松
どんな伝承か
郡津の北川に架かる出鼻橋から高野道を南へ行くと、左手にしぶり山があり、さらに進むと右のささの山と左の北尾の台地にはさまれた堀割坂に出る。昔、この坂の両側には太い松が生い茂っていた。心配ごとや悩みを抱えた人は、その大松の幹の陰にこっそり身を隠して待ち、朝いちばんに通りかかる旅人たちの話し声に耳をすませた。そうして聞こえた言葉の中から、悩みを解く答えを聞き取ったという。
原典より
そして、心配ごとや悩みごとが起こったらそっと大松の幹にひそんでいて、朝一番に通る旅人の会話の中からこれを解決する言葉を聞きとったという。—— 交野市史 民俗編――伝説(交野市(編)・交野市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
交野市史 民俗編――伝説(交野市(編)・交野市史)
『交野市史 民俗編――伝説』は、交野市が編んだ市史の民俗編から伝説の章を収めたものである。交野の各地に伝わる池・古墳・寺社・地名にまつわる伝えを集め、産所とよな池、弘法大師の蚊封じの池、獅子窟寺の再建の由来、小松寺の起こりなどを、所在地や文献の記述を添えて記す。郡津・倉治・私部・森・寺・傍示・私市・星田の八地区を節に立て、地区ごとに話を並べる。