京の貴人がお産をした長福寺の産所
どんな伝承か
倉治の南町にある長福寺は子安地蔵をまつる寺で、昔はお堂の北側に藁ぶきの小屋があり、そこが出産のための産所だったと伝えられている。江戸時代の終わりごろまで、京都から身分の高い人がわざわざ訪れて、ここでお産をしたという。お堂のすぐ東南の田んぼには「よな池」という地名が今も残っている。またこの子安地蔵は、もとは私部の焼垣内という所から移ってきたものだと言い伝えられている。
原典より
江戸時代の終わりまで、京都から偉い方がお越しになってお産をされた所である。—— 交野市史 民俗編――伝説(交野市(編)・交野市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
交野市史 民俗編――伝説(交野市(編)・交野市史)
『交野市史 民俗編――伝説』は、交野市が編んだ市史の民俗編から伝説の章を収めたものである。交野の各地に伝わる池・古墳・寺社・地名にまつわる伝えを集め、産所とよな池、弘法大師の蚊封じの池、獅子窟寺の再建の由来、小松寺の起こりなどを、所在地や文献の記述を添えて記す。郡津・倉治・私部・森・寺・傍示・私市・星田の八地区を節に立て、地区ごとに話を並べる。