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馬に縛られていぶされた化け狐

所在地茨城県土浦市飯田飯田後
年代伝承
登場高岡のじいさん
出典土浦市史 民俗編――伝説

どんな伝承か

ある古老の話。語り手の実家は新治村の高岡で、そこのおじいさんが冬の寒い日に馬で土浦まで使いに出かけ、夜の十一時ごろ桜川の土手を伝って帰ってきた。すると飯田後の堰のあたりで美しい女に出会い、馬に乗せてくれと頼まれたので乗せてやった。だが、こんな夜更けに女が一人で川べりにいるはずはなく、狐か狸に違いないと見抜いたおじいさんは、落ちるといけないからと言って女の腰と足を鞍にしっかり縛りつけ、馬を急がせて家へ戻った。土間へ馬ごと入れて火を焚き、どんどんいぶすと、女はたまらずキンキンと鳴いて正体を現した。その狐の毛皮は、語り手が嫁いできたころにも奥座敷の敷物になっていたという。

原典より

そして、家の者に戸をあけさせて、土間へ馬ごと入れて「ねえさん寒かったっぺから、火を燃してやるよ」と言って、どんどんいぶしたら、女はたまらず、キンキン鳴いて正体を現わしたんですって。—— 土浦市史 民俗編――伝説(土浦市(編)・土浦市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

土浦市史 民俗編――伝説(土浦市(編)・土浦市史)

『土浦市史 民俗編――伝説』は、市史の民俗編のうち第一節「土浦の伝説」と第二節「ことわざ」の冒頭を収める。首洗い井戸、狐の嫁入りや化かされ話、宍塚大池の大蛇、佐野子のカッパの手、弘法大師の石いもと照井、大聖寺の竜の爪、如宝寺の木食上人の入定など、市内の地名・寺社・池にまつわる伝説を、古老の話や市報・ふるさと運動の調査・資料館の調査・『東村誌』から引いて記す。各話に見出しを立て、ことわざは天候・動物などの題目ごとに番号を付けて掲げる。

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