姫の霊が宿る実なしイチョウ
どんな伝承か
小山城が攻め落とされた折、城主の姫は世をはかなみ、城内の井戸へ身を投げたと伝わる。身を投げる前、姫は自分の行方が後の人に分かるようにと、井戸のかたわらにイチョウの小枝を挿して目印とした。その枝はやがて根を張って大木に育ったが、姫の霊が宿っているために、いつまでたっても実を結ぶことがないという。
原典より
このイチョウは根づいて大木になったが、姫の霊がやどり、ついに実をつけることがないという。—— 小山市史 民俗編 より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
小山市史 民俗編
『小山市史 民俗編』は、小山市の市史のうち民俗を扱う編である。第九章「祭りと民俗芸能」の終わりで小薬北若連・武井の若連が担う囃子と下生井の囃子を記し、第十章「民話・民謡・ことわざ・方言」では間々田・土塔・粟宮・下生井など市内各地の伝説と昔話を、小山城の落城や小山氏、藤原秀郷にまつわる話を多く含めて紹介する。伝説は自然伝説・信仰伝説・歴史伝説の三つに分け、伝承地を添えた伝説名の一覧と主な話のあらすじを掲げ、昔話は土地の言葉のまま載せる。