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白い猿が持ち出した名号(猿仏)

所在地石川県白山市河内町江津(菰掛谷)
年代伝承
登場蓮如上人、親鸞聖人、名号の筆者
出典河内村史 下巻(民俗編)――白山麓の伝説

どんな伝承か

ある夜から江津の菰掛谷に、村からも見える白い光が現れ、村は大騒ぎになった。夜は怖くて誰も近づけず、翌日皆で光った場所を訪ねると、年老いた猿が一匹死んでいた。胸に巻物を抱えており、広げると南無阿弥陀仏の六字名号で、少し前に火事で焼けた寺の宝として失われたと思われていた物だった。白い猿が焼け落ちる寺から命がけで持ち出したのだという。村人が吉崎の蓮如上人に見せると親鸞聖人の直筆と分かり、名号は焼けた寺の住職に返された。住職はのちに越中の石動に動林寺を建て、名号は猿仏として寺宝になっている。江津には寺の跡とされる寺畠が残る。

原典より

それは年を経た白い猿が何処から来たか、寺が焼け落ちる時に、命がけで白い猿が持ち出したものであったという。—— 河内村史 下巻(民俗編)――白山麓の伝説(河内村(編)・河内村史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

河内村史 下巻(民俗編)――白山麓の伝説(河内村(編)・河内村史)

『河内村史 下巻(民俗編)――白山麓の伝説』は、白山麓の河内村の村史の民俗編から、民話・伝説と故事を記した節を収めたものである。白山の千蛇ヶ池や富士山との背くらべ、高ボウケの大蛇、猿仏の名号、おひなの荒、天狗、菊酒、池の金山の伝説など、村と周辺に伝わる話を、白山関係の古文書や郡誌を引きながら記す。第三節「民話 伝説」、第四節「故事 伝説」、第五節「伝説」に分け、話ごとに題を立てて由来や現地のようすを添えている。

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