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すしを引いたのは狐でなく木の枝

所在地岡山県総社市
出典総社市史 民俗編

どんな伝承か

総社市に伝わる昔話。あるお爺さんが里の村へ法事に行き、鮨をもらって帰る途中、背に負うた鮨入りの風呂敷を何かに引っ張られた。「離せ、離せ」と言っても離さないので、持っていた刀でブサッと切って帰った。翌日その場所へ行ってみると、鮨の入った風呂敷包みが木の枝に掛かっていた。狐に鮨を取られたと思っていたが、狐ではなかったという。狐が人を化かして食べ物を奪うという、この地方に多く語られた話の一つである。

原典より

せえで、つぎの日に、その場所に行ってみたら、木の枝にすしの入った風呂敷包みが掛かっとったんじゃ。—— 総社市史 民俗編 より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

総社市史 民俗編

『総社市史 民俗編』は、総社市の市史のうち民俗を扱う巻で、ここにはその第十一章「口頭伝承」の一部だけが収められている。昔話の節は法事帰りの御馳走が消える話二つ(一つは冒頭を欠く)にとどまり、伝説の節では鬼ノ城にまつわる温羅と吉備津彦命の伝説を詳しく語り、日羽の鬼の足跡や市内各地の姥棄山の伝えにもふれる。続く民謡の節は、『吉備郡民謡集』や『山家鳥虫歌』に載る備中の歌を紹介する書き出しで終わる。

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