西春の十八のムラに残る伝説
どんな伝承か
旧西春町の伝説は、九之坪・加島新田・野崎・岡・沖村・石橋・中之郷・宇福寺・山之腰・北野・法成寺・鍛治ヶ一色・徳重・米野・弥勒寺・西之保・青野・犬井の十八のムラごとにまとめられ、最後に五条川の大蛇の話が置かれている。九之坪の平田寺に伝わる黒池龍神の雨乞いや、羽柴家が天桂寺に納めた太閤の白弓ゆかりの品、武市四郎左衛門の墓とされるオツカサマなど、寺社の縁起や地名の由来、狐や天狗、大蛇にまつわる話が語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異(西春町(編)・西春町史)
『西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異』は、西春町の町史の民俗編である。九之坪・岡・沖村・石橋など町内の各ムラに残る御嶽山や塚、堂、小祠、石塔、家の神、祈禱師、祈願と参詣、霊威と祟り、狐や狸の怪異と憑きものを、聞き書きと『徇行記』や村絵図などの記録から記す。霊と神、祈願と参詣、霊威と怪異の三節に続けて、第十二章の伝説の節をムラごとの十八項に分けて並べ、最後の項の五条川の大蛇の目撃談で結ぶ。